着物は
日本の伝統衣裳。
昔の人々の
生活の一部でした。
現存する着物たちは
昔を共に生きた人々の
記憶を辿る
日本の文化遺産だと言えます。
着物マニアの姉妹
姉の明ちゃん。
可愛らしい
銘仙の羽織りを
ほどいていました。
明ちゃんは
銘仙の柄が大好きです。
いつものように
うっとりしながら
作業をしていると
襟元から
こんなものが出てきました。
何かの半券かしら、と。
しっかりと大切に
落ちないようにと
糸で縫い込まれていたのは
入場券130円。
明ちゃんは
着物と古びた半券に
思いを馳せるのでした。
肌身離さずに
いつも身につけられるように。
きっと
大切なものに違いない。
誰にも知られることのない
彼女だけの秘め事。
見てはいけないものを
見てしまったような、、、
それでも
きっとこの彼女の想いは
初々しく
美しいものだと。
初めてのデート?
大切な人との思い出?
それとも、、、
目を閉じると
この銘仙の羽織りを着て
可愛らしく微笑む
彼女の姿。
明ちゃんは、楽しそうに
話を聞かせてくれるのでした。
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